政治学科のゼミ

「西洋政治思想史演習」

STUDENTS VOICE

あたたかい先生の指導のもと、
積極性や思考力を磨く

國吉瑛美

法学部政治学科4年 東京都・私立トキワ松学園高等学校 出身

現在、古城毅先生のゼミではルソーの『社会契約論』を精読しています。「多数決で決めることの正しさ」など興味深い内容を読み、それに基づいて現代社会の問題について議論するなかで積極性や思考力が磨かれているように思います。また、学生全員に発表する機会があるため多様な考えに触れることができます。発表の際には古城先生が注意点などを細かく教えてくださるので、就職活動の面接でも役立つスキルが自然と身につくのもこのゼミの魅力です。高校生のときは教授と聞くと厳格で近づき難いイメージでしたが、古城先生は一人ひとりに合った方法で指導してくださり、悩み相談にも親身に応えてくださるなど、第二の父のように感じられるほどあたたかい先生です。

ABOUT SEMINAR

西洋政治思想史上の著名な思想家たちは、
何を考えていたのか

著名な思想家たちの論理を読み解く

選挙の投票率が低下してきている、ということをニュースなどで聞いたことがあると思います。これは日本に限った話ではなく、現在、代表制民主主義に対する不信は世界中で高まっているのです。この代表制民主主義に対しての批判は西洋世界では歴史が長く、フランスのモンテスキューやルソー、イギリスのバークといった西洋政治思想史上の著名な思想家たちによって議論されてきたことでもあります。

本ゼミナールでは、これら過去の西洋の思想家たちの諸作品を熟読し、報告と討議を行っていきます。彼らの作品は長く読み継がれてきたものだけに思考の密度が非常に高く、文章を集中して読まなくてはその論理についていくことが難しくなります。最初は大変な作業になるかと思いますが、慣れてくると熟読することを通じて様々な意見を理解することの意義や面白さを感じられるようになってくるでしょう。

論点提起を通じて、
具体化、抽象化する力を養う

テクスト読解と平行して、毎回担当者を決めて、レジュメ作りと論点提起もしてもらっています。提起する際には「担当箇所において作者が中心的に何を問うているのか」「その問題についてどのような答えがあり得るのか」「その答えのうちのどれを自分は適切だと思うか」ということを明確にしてもらっています。このとき、論点があまりにも抽象的にならないよう、身近な話題や具体的な問題に置き換えられるようになることも重要です(例えば、役人選挙に関するルソーの議論を、部活動での主将の選出方法に関する論点に置き換える、など)。置き換えを通じて具体化、抽象化する能力が同時に鍛えられるからです。

さらに、複数のグループに分かれて提起された論点に関するディベートも行います。最初は小声で話していた学生も、回数を重ねることによってみんなと堂々と議論できるようになります。

ゼミは学ぶ場であるのと同時に、ほかのゼミ生と切磋琢磨できる貴重な場でもあります。その仲間たちとの絆は、卒業後も続く大切なものとなるでしょう。

古城毅 教授

東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。2013年より現職。主な論文に「商業社会と代表制、多神教とデモクラシー」「フランス革命期の共和政論」など。専門:西洋政治思想。