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国際社会科学科|経済学の視点で日本を活性化する理論モデルの構築に挑む

2025.06.12

国際社会科学部 ゼミ紹介

趙 萌 教授、国際社会科学科4年

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教員に聞く研究知

趙 萌 教授

[専門]ヘルス・エコノミクス、応用計量経済学

ヘルス・エコノミクスは、健康や医療に関連する社会問題を経済学の手法を用いて分析する学問です。本ゼミでは、健康の社会経済的要因や医療政策の在り方などについて掘り下げて考察。理論を現実の問題に結びつけ、「なぜダイエットを先送りするのか」「医療広告規制の必要性」といった身近なトピックを取り上げます。従来は、健康維持において最も重要な役割を担うのは医師とされていましたが、現代社会では、ほとんどの病気は個人の健康意識や生活習慣の改善で防ぐことができます。ヘルス・エコノミクスは、健康にかかわる個人の意思決定やそれを支える医療制度を経済学の視点から改善し、医師にかかる前に病気を予防する可能性を秘めた、興味深い分野なのです。

学生に聞く統合知

E.Hさん

神奈川県・県立川和高等学校 出身

本ゼミでは、所属学生それぞれがヘルス・エコノミクスに関連するテーマを設定し、研究を進めます。私の研究テーマは「国による薬価規制が製薬メーカーの研究開発に与える影響」について。社会に潜む因果関係を推定し、その可能性や影響の度合いを検証する手法を学んでいます。趙先生に添削を依頼したり、進捗を報告したりする中で、タスク管理やスケジュール調整のスキル、自分の考えを論理的に伝える力が磨かれました。ゼミでの学びを通じて、日本の産業を活性化する制度の構築に興味を持ちましたが、正確な推定モデルを作るには、まだまだ知識が足りないと実感。卒業後は大学院に進学して、学部で得た基礎知識を土台に、さらに学びを深めたいと考えています。

専門分野を究める

趙ゼミ

健康や医療の経済的側面について身近な問題を題材に、議論やデータ分析を通じて現実的な課題への理解を深めます。病院を訪問し、関係者へのヒアリングを行うなど、実習の機会も多く設けられています。

※所属・肩書等は取材当時のものです。