政治学科| データという数字の先にある社会の実態にふれる
2024.02.26
麦山 亮太 准教授、政治学科4年
教員に聞く研究知
麦山 亮太 准教授
[専門]社会学
専門は社会学、中でも不平等の実態やメカニズムを研究する社会階層論という分野です。生活の中で耳にする格差や不平等が、実際にどの程度、どのような原因で発生しているのか、社会調査データの分析を通じて検証します。社会学の面白さは身近な問題を扱えること。世の中のあらゆることがテーマになり、自由にアプローチできます。データを分析することで、自分の仮説を実社会で直接検証でき、仮説を立証できたときに喜びを感じるのはもちろん、予想していなかった結果が現れたときには、新たな問いの発見につながり、社会の奥深さを実感できます。知識や分析技術は重要ですが、それ以上に大切にしているのは問題に挑むためのスキルや考え方を体得してもらうことです。
学生に聞く統合知
S.Sさん
東京都・修徳高等学校 出身
社会的な不平等に注目した研究に取り組んでいます。主なテーマは教育格差。奨学金が就職にもたらす影響について調べています。ゼミでは、授業で扱わない分野を徹底的に掘り下げることができ、非常に面白いと感じます。データ分析には慣れるまで時間がかかり、苦労しましたが、自分で設定した課題をやり遂げたときには達成感を得られました。麦山先生は学生の主体性を重視し、親身に指導してくれる先生です。意見を尊重しつつ、ほかの視点で物事を捉えるきっかけを与えてくれます。また疑問に思ったことを尋ねると些細なことでも丁寧に説明してもらえるため、学生がのびのびと発言でき、活発な議論が行えました。ゼミで培われた発信力や、多面的に物事を捉える力を社会でも活かしていきたいです。
専門分野を究める
社会学演習
統計ソフトで分析を行い、深いレベルでデータを見る力を養います。卒業論文執筆時には社会調査データを活用。実際のデータに触れることで社会の実態やメカニズムへの理解を深めることができます。
※所属・肩書等は取材当時のものです。