資料
請求

法学科|磨いた論理的思考力で幼少期からの夢へ一歩前進できた

2024.06.10

法学部 ゼミ紹介

鎮目 征樹 教授、法学科4年

h.jpg

教員に聞く研究知

鎮目 征樹 教授

[専門]刑法

法律の条文は非常にシンプルな記述が多いため、その解釈により罪が成立するかしないかの見解が分かれるケースがあります。そこで本ゼミでは刑法の条文を取り上げ、現実の社会で生じる事案にどう当てはめていくのかを考えていきます。例えば窃盗罪の条文に出てくる、「財物」「窃取」という言葉。これらの言葉が実際の事件では何に該当するのかといったことを、学科で得た知識を総動員して検討します。犯罪の成否は、人の一生を左右する問題です。重大な判断を下す基準として条文を捉え、「なぜそのように読むのか」を追求していくことは、法解釈の枠を超えて、社会における人間そのものを理解する姿勢にもつながるのではないでしょうか。

学生に聞く統合知

S.Hさん

山口県・県立山口中央高等学校 出身

法律科目は暗記科目という印象を抱かれがちですが、実は論理的な学問。中でも刑法は「行為」と「結果」の因果関係や、法律によって守られるべき社会生活上の利益、判例の趣旨から個別の事例に適用できるかどうかを検討するため、解釈を議論する際は思考力や相手に伝える力が問われます。仲間との議論を通じて考察を深める本ゼミでは、高度な論理的思考力・表現力が磨かれました。卒業後は弁護士という幼い頃からの夢を叶えるため、法科大学院へ進学します。大学で学んだ、根拠に基づいて結論を導き出す力や、自分の考えを整理して相手に明確に伝える力は、どの職業に就いたとしても社会で必須となる能力。法律にかかわる場面だけでなく、日常生活にも活かしていきたいと思います。

専門分野を究める

刑法演習

窃盗罪や殺人罪などの犯罪の成否や刑罰を定める「刑法」について、基本的な判例・近年の重要な判例を丁寧に読み、その意義や射程について学びます。判例を解釈するうえで、学術論文にも触れます。

※所属・肩書等は取材当時のものです。