政治学科|データ分析と広い視野で切り拓く未来
2025.06.12
上神 貴佳 教授、政治学科4年

教員に聞く研究知
上神 貴佳 教授
[専門]政治学
データをもとに選挙や政党について考察する面白さは、ものごとの結びつきが数字で明確に示される点にあります。2つの現象における関係を知りたいときには、まず、各現象の特徴がよく表れた数値を収集します。そしてコンピューターで分析すると、現象と現象がどれだけ関連しているかのみならず、結果の信頼性までもが数字で示されるのです。この計量政治分析の分野はデータサイエンスに含まれますが、日進月歩で向上するコンピューターの性能をうまく活用し、新たな知見を生み出すことが醍醐味です。学生たちには社会に出てからも計量的なデータにしり込みせず、理論を踏まえて仮説を導き、適切な手法で立証できる人材に育ってほしいと願っています。
学生に聞く統合知
R.Mさん
群馬県・県立前橋東高等学校 出身
政治的な現象を調べるうえで、どのような道筋を立てるか試行錯誤を重ねるうちに、直感的に捉えたことを、データを用いて証明することの楽しさを知りました。今後ますます情報化が進む社会で、膨大な情報の波に溺れずに生きていくための力を得られたと思います。また、教員免許取得のために履修した科目では、政治学とは異なる物事の捉え方に触れ、政治学科での学びに活かすことができました。ゼミで身につけた統計分析の手法と、教職課程で出合った新たな視座はどちらも意義深く、卒業後は教員を目指しているものの、大学院へ進み、勉強を続けることも視野に入れています。どんな道に進んでも、この4年間の学びで培った多角的な視点を活かしていきたいです。
専門分野を究める
政治学演習
政治的な現象間における関連性をデータから探る、計量政治分析を修得。ソフトウェアの解析手法を自ら再現して理解を深め、最終的には調査結果をレポートにまとめ上げるまでの力を養います。
※所属・肩書等は取材当時のものです。