日本郵船株式会社
環境グループ 環境規制チーム

舩田勇希FUNADA, Yuki

2009年 文学部英米文学科(現:英語英米文化学科) 卒業

学生時代の経験と周囲の支えが
海の未来を守る今につながる

現在のお仕事内容を教えてください

 世界の海をつないで物流を支える海運会社の日本郵船に勤めています。現在は、陸上勤務で環境グループに所属し、主に海上の環境関連の条約を精査して円滑な海運を図り、環境に関する技術開発のサポートも行っています。同時に会社全体で出す温室効果ガスなどの算定を行うといったような、会社の“ESG経営”に貢献。ESGとは、「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」を意味し、私たちは持続可能な社会と環境につながる経営を目指しています。

現在の道に進んだきっかけは?

 もともと旅行が好きで、世界を回ることができる海運会社も選択肢になりました。海運会社は、エネルギーや穀物など多くの原料を輸入に頼っている日本を根底から支えています。縁の下の力持ちという言葉がぴったりの業界であり、自分自身が仕事に誇りをもてるだろうと確信できたことで志望しました。
 私は文学部卒業ですが、「自社養成海上職・機関士」というキャリアを選択したことで、入社直後はまず海技士(機関)の資格を取るために海技大学校で船舶機関などの総合工学を学びました。船舶専門用語や数式の波に揉まれての勉強は大変でしたが、必死の努力が実を結んで資格を取得。しかし取得すれば次は船内で、初めて見る機械を相手に未経験の対応を求められるなど、まさに悪戦苦闘の連続でした。そんな様々な壁は、理解ある上司と同僚の励ましを得て、学生時代に身につけた社交性も活かし、乗り越えてきました。

仕事をするなかでやりがいを感じるのは?

 やはりほめられると嬉しいものです。船内での大きなトラブルをチーム一丸で乗り切ったときや、自分の担当業務を通じて「ありがとう」「とてもよかった」と言葉をいただいたときに、やりがいを感じます。仕事の準備というものは大変ですが、その分“本番”で最高のパフォーマンスを発揮できたときは喜びで満たされます。また、この業界ならではかもしれませんが、船から降りて家に帰り、大切な人たちと会えたときの喜びも格別です。

学習院大学での経験は、どのように仕事に活かされていますか?

 もともとは人見知りだったのですが、大学では交友関係を広げようと、勇気を出して積極的に人と関わりをもつようにしました。2年次にはオーストラリアへ短期留学も経験。いまでは周囲に社交的な人間と認められるほどになりました。また船上では、英米文学科で鍛えた英語力を活かし、フィリピン人など外国人船員との交流も活発に行うことができました。4年間で培った人間力、語学力が現在の業務に活きていると感じています。

就職活動で役に立ったのはどのようなことでしたか?

 面接対策セミナー(“メンタイ”)と学内で行われた会社説明会です。社会人である卒業生の方に面接をしてもらうことで、大きな気づきを得られ、どのように就職活動を進めるべきかが明確になったと思います。それでも本番で想定以上に厳しい質問が出ることもあり、メンタイのありがたさを痛感したものです。ご縁をいただいた先輩方からは積極的にとことんアドバイスをもらうことが、就職活動を成功させる一番の近道だと思います。

 コロナ禍で今すぐは難しいかもしれませんが、チャンスがあれば、ぜひ留学をお勧めします。現地での実際の生活のなかで、その国の文化や習慣を知ることができます。同時に日本を見つめ直すきっかけにもなり、多くの気づきと学びがあります。社会人になると、このような気づきを得る機会が多いとは限らないので、学生のうちにできるだけ外に目を向け、多様な価値観を育み、自分の言葉で表現することが大切ではないかと思います。