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学生時代の知識と経験を下地に、患者さんファーストの提案を

2022.07.10

理学部 卒業生

山村 明葉

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山村 明葉
YAMAMURA Akiha
第一三共株式会社 日本事業ユニット 横浜支店 相模原営業所

2016年 理学部生命科学科 卒業


現在のお仕事内容を教えてください

MR(Medical representative=医療情報担当者)として、医師や薬剤師、メディカルスタッフの方々に対し、心筋梗塞や脳梗塞、末梢神経障害性疼痛など様々な疾患に関する自社医薬品の情報提供を行っています。偏頭痛発作の発症を抑制する注射薬や、がん治療に貢献する薬など、様々な医薬品の効果や注意事項などを頭に入れておき、医師や薬剤師の方々にスムーズに説明できるようにしています。その際、医療現場の方々から実際の効果や副作用について情報を収集し、弊社本部にフィードバックすることも仕事の一つです。

現在の道に進んだきっかけは?

そもそもは生物学が好きだったことから生命科学科へ進学し、卒業後の進路は、大学院進学、生物を教える教員、製薬会社のような生物学がかかわる企業への就職、で悩みました。最終的にコミュニケーションが得意という自分の長所を生かせること、「人に教える前に、社会の仕組みや新しいことを学ぶ立場を経験したい」と考えたことから、今の会社に入りました。「生物学が好き」という軸をぶらさず考えたことが正解だったと感じています。

「壁」にぶつかったときのお話を聞かせてください

就職した当初は、対人関係も初めての経験ばかりで苦労の連続でした。それでも、経験しては素直に反省して次回から改善するという作業を重ね、成長することができたと感じています。自分の知識が及ばないことでお客様のお役に立てず、営業成績も伸び悩むなど一時は悔しい思いもしましたが、わかったふりをせず、お客様からも教えていただきながら、着実に知識を積み上げていきました。それらに加えて、常に患者さんを第一に考えた提案を行うことで、担当病院の医師の方々から少しずつ信頼を得られるように。今では患者さんの治療に関する相談を直接いただくことも増え、非常にやりがいを感じています。

学習院大学での経験は、どのように仕事に活きていますか?

学習院大学で得た知識と経験が、仕事の下地になっています。分子生物学や発生神経生物学などの授業はがんの治療薬とリンクする部分が多いですし、研究室で英語論文を読み解いた経験も、医学論文を読んで最新情報を得る際に活きています。さらに、ダンスサークル「NOX-it」での活動で多くの人と関わる機会を得たことは、MRに必須のコミュニケーション能力につながっています。今後も多様なニーズに耳を傾け、患者さんのために役立てていきます。

受験生へのMESSAGE

好きなことがあれば、一生懸命に取り組んでください。私は生命科学科での学びを今の仕事に活かすことができており、自分の中に生物学という軸があってよかったと実感しています。一方で、大学時代に英語を実用的に使えるまで勉強しておけばよかったという思いもあるので、英語はしっかり身につけることをお勧めします。何事にも真摯に向き合えば、後の人生につながるものが生まれると日々実感しています。

※所属・肩書等は取材当時のものです。