資料
請求

真剣になれるものと向き合ったから、"日本"を発信する仕事と出会えた

2021.07.10

国際社会科学部 卒業生

真崎 康平

img05_bg.jpg

真崎 康平
MASAKI Kohei
独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) 総務部経理課

2020年 国際社会科学部国際社会科学科 卒業


現在のお仕事内容を教えてください

⽇本貿易振興機構(ジェトロ)という独立行政法人の経理課で働いています。ジェトロは政府が掲げる⽬標達成のために政策を実⾏する国際機関で、現在は、①海外企業の日本誘致、②中小企業の海外展開の支援、③農林⽔産物・⾷品の輸出促進、④国内外のネットワークを利用した日本の企業活動と通商政策への貢献、という4つの柱をもって活動しています。私は管理部門である経理課として、国内やアフリカ地域の事務所の経理処理の審査などに携わっています。

現在の道に進んだきっかけは?

大学2年次に国際社会科学科の海外研修でアイルランドへ半年間留学しました。そのとき、現地の人々は「"日本食風"の料理を日本食として認識している」という現実を目の当たりにして、日本の文化が海外へ必ずしも正しく伝わっていないことを痛感したことで、伝統や技術力など、日本の素晴らしい部分を世界に発信できる仕事をしたいと強く望むようになり、ジェトロを志望しました。

大学時代の特に思い出深いエピソードは?

サッカー部での活動が特に印象に残っています。プレーや技術の向上だけではなく、より良い組織づくりや、チームのためにできることを常に考え行動した日々は現在も仕事を進めるうえでの軸となり、「今、⾃分はどんなことで貢献できるのか?」を常に意識しています。アイルランドでの留学期間も現地の社会人サッカーチームに所属し、唯一の日本人プレーヤーとして1シーズンを過ごしました。フィジカルコンタクトでは他の選手にかないませんでしたが、自分は「勝てる」と確信したテクニックをアピールして認めてもらい、チームに不足していたもので貢献できたと感じています。

学習院大学での経験は、どのように仕事に活きていますか?

アフリカやウズベキスタンなどの海外経験が豊富で言語に秀でた先輩方や同僚が多く、仕事内容も職場環境もグローバルと言えます。もともと私は英語があまり得意ではなかったのですが、国際社会科学科の多彩なカリキュラムによって大きく飛躍したと感じています。少人数クラスのため同級生の絆が強く、互いをサポートする姿勢もおのずと身についたように思います。サッカー部での経験と同様に、「組織や仲間のために何ができるのか」を常に考えて行動する姿勢が、仕事に活かせています。

仕事の中でぶつかった「壁」は、どのように乗り越えましたか?

会計や数字とは特に縁がなかったため、海外の事務所の経理処理を審査し、決算書類を作ることは、大きな壁となりました。しかし、例え、困難な仕事に直面しても、それを成長のチャンスととらえ、前向きに業務に取り組むようにしています。その積み重ねによって、着実に経理に関する知識も増え、職員からの質問にも適切に答えられたときなどは、小さな喜びですが、自分の成長を実感します。振り返ると、このようなマインドを育むことができたのも、サッカー部での活動や、他者に自分の考えを伝えるプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を育んでくれた授業のおかげだと考えています。

受験生へのMESSAGE

大学4年間という時間のなかで、真剣になれるものを見つけ、真摯に向き合うことで、卒業後も自分の中に有意義なものが残ると思います。⾃分にとって困難なことでも、その⼀瞬はとても⼤変ですが、その先を⾒据えて前向きに取り組むことが大切です。ゼミでも部活でも、なんでもいいと思います。情熱を注げるもの、やりたいことや興味のあることを⾒つけて、とことんやり尽くしてください。

※所属・肩書等は取材当時のものです。