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生命社会学|生命科学の発展と超高齢社会到来の可能性

2024.02.26

T型人材

数学科1年、経営学科3年、日本語日本文学科1年、柳 茂 教授

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講義テーマ:生命科学の発展と超高齢社会到来の可能性

生命科学研究の発展により、超高齢社会の実現可能性に注目が集まる一方で、社会や経済、法律、倫理などさまざまな分野において新たな問題を生み出す危険性も高まっています。本講義では、最先端の自然科学研究を紹介するとともに、超高齢社会の実現がもたらす可能性と課題について文理を超えた視点から学び、考えを深めます。

思考に柔軟性をもたせる大切さを実感

J.Kさん

理学部数学科1年
千葉県・県立柏の葉高等学校出身

生命社会学では毎回グループディスカッションの時間があり、文系と理系の学生が混合グループとなって「答えがひとつではない問い」に挑みます。異なるアイデアに触れる度に、今まで自分の考え方に固執していたことを痛感。さまざまな意見を取り入れ、自分の考えを見直すことの重要性に気がつきました。また、一人ひとりが得意分野を活かして、教え合えることもグループ学習の魅力と感じています。本講義を通して、社会問題に目を向けるきっかけを得ることができました。この経験を活かし、社会で起こっている物事を自分ごととして捉える姿勢を大切にしていきたいです。

物事の多面性が理解できると考えは更に深まる

S.Mさん

経済学部経営学科3年
千葉県・県立成田国際高等学校出身

本講義で印象に残っているのは、「遺伝子組み換え技術の進展」と「認知症を持つ高齢者のひとり歩きや行方不明の増加」という2つの観点を軸に"寿命の延伸"について議論したこと。寿命を延ばすための医療研究と寿命が延びたことで生じる社会問題、そのジレンマに技術発展と社会的課題の解決を両立する難しさを実感しました。また、学びを更に深めてくれたのが、他学部の学生との交流です。そこには「同じ議題でも着眼点が違うとこんなにも多様な考え方ができるのか」と新鮮な驚きが溢れており、俯瞰的、多面的に物事を見る力が身についたと思います。

多様性の中で「個」を確立する重要性に気づいた

Y.Kさん

文学部日本語日本文学科1年
東京都・玉川聖学院高等部出身

文理連携型カリキュラムという言葉に惹かれ、本講義を受講。特に印象的だったのは、「医療の発達を考えるとき、そこには生命倫理の問題がある」という先生の言葉です。さまざまな問題が複合的に絡み合う現代社会において、文系理系といった学問領域に捉われてはいけない。互いの知識を活かし合いながら社会の発展を目指すことが必要だと感じました。また同時に、このような社会だからこそ自分の専門性を磨くことがより重要になってくると実感。多様な視点や意見があり、それらが交差することで新しい道が拓かれることを、本講義を通じて体験することができました。

知の交流により、社会で発揮される"自分らしさ"が磨かれる

柳 茂 教授

理学部生命科学科

新たな学問領域である"生命社会学"で取り上げるのは、「バイオ技術の応用と個人の幸福の問題」など明確な答えが存在しない問題です。まずは自身の学科の学びで得た知識を基に自分なりの答えを模索し、文理の枠を超えた学生同士のディスカッションを通じて更に考えを深めていきます。本講義で行われる知の交流は、新たな視点を教えてくれるとともに、自分らしさに気づくきっかけを与えてくれるはずです。ここで育まれる、自分自身で"考える力"と異なる知見を"融合する力"は、今後の社会において一人ひとりの存在意義を高めるものになるでしょう。

※所属・肩書等は取材当時のものです。