経済学科|チームプレイで研究にさらに深みが生まれた
2024.02.26
滝澤 美帆 教授、経済学科4年
教員に聞く研究知
滝澤 美帆 教授
[専門]マクロ経済学、日本経済論
主な研究テーマは企業の生産性に関連するデータ分析です。これまでマクロ、産業、ミクロ(企業や事業所)の各レベルで構築されたデータを用いた、生産性計測及び生産性の決定要因に関する実証分析を行ってきました。活動の一例としては、政府統計の個票データを利用し、生産性の決定要素等に関する検証を行ったことが挙げられます。今後は生産性向上の決定要因に代表される企業成長のさまざまなメカニズムの解明に取り組む予定です。ゼミでは私の専門分野に関わらず、各人が興味のあるテーマを追究しています。グループワークや他大学との研究発表会などさまざまな経験を通して、自ら「考動」する力を養ってほしいと考えています。
学生に聞く統合知
A.Nさん
東京都・東京大学教育学部附属中等教育学校 出身
ほかのゼミより人数が多く、グループに分かれた研究や発表が盛んに行われています。私のグループでは、日本の命名権(施設やブランド品などに名前を付ける権利)の価値がアメリカよりも低いという事実に着目。分析の結果、契約内容の違いが日本の命名権の低価格化につながっていると考察しました。ゼミ仲間と一緒に研究に取り組むことで、周りの意見に刺激を受けるだけでなく、役割分担や意見交換などチームワークを意識できるように。また、メンバーに指示を出しながらデータ収集を行う中、相手にわかりやすく伝える力もついたと感じています。卒業後は大手ECサイトを扱う企業に就職。チームプレイの姿勢を活かしながら、ECサイトを通じて日本の地方創生に貢献していきたいです。
専門分野を究める
滝澤ゼミ
経済学の理論的な知識を踏まえて考えるべきテーマを設定し、統計学や計量経済学の学びを活用しながらデータを収集、分析。現代社会で求められる、課題発見力やデータの分析力、応用力を養います。
※所属・肩書等は取材当時のものです。