経営学科|答えのない問題によって論理的思考力が磨かれ、未来につながった
2024.06.10
佐々木 康朗 教授、経営学科4年
教員に聞く研究知
佐々木 康朗 教授
[専門]意思決定論、システム科学
「商品の価格はいくらにするか?」「どのような経営戦略をとるか?」など、ビジネスではさまざまな意思決定をしなくてはなりません。これらの問題は、経営学では経営戦略やマーケティングの領域で扱われますが、「意思決定」という観点で分析すると、包括的、俯瞰的な視座を得ることができます。また、意思決定はビジネスに限らず、誰にとっても身近なことです。現実の社会では必ずしも唯一の答えがあるわけではなく、各人の決断が求められる場面も出てきます。学生たちには、多様な価値観を知り、正解のない問題に取り組む際の姿勢も学んでほしいと思います。そのため私のゼミでは、クラスでの議論を重視し、海外の大学との研究交流なども行っています。
学生に聞く統合知
T.Aさん
東京都・都立小金井北高等学校 出身
「レジ袋有料化が人々の意思決定に与える影響」をテーマに研究しています。研究では、仮説の真偽を判定するためにはどのようなデータが必要か、データを集める方法や質問はどのようなものが適切かなど、論理的思考力が不可欠です。ひとつずつ着実に考えながら研究を進めるうちに、客観的・論理的に物事を捉えられるようになりました。また、ゼミ合宿やテーマ選定から進捗報告まで、自分で考え判断し、行動に移すことが求められるため、より主体性が磨かれたと感じます。大学で培った企業運営についての知識と、積極的な行動力や筋道を立てて物事を考える力を活かすことを念頭に就職先を決めました。今後も将来を見据え、大学での学びをベースに簿記やマーケティングについても経験を深めながら、更に成長したいです。
専門分野を究める
佐々木ゼミ
人や組織はどのように意思決定をするのか、どのような意思決定が合理的なのか、意思決定論について学びます。よい意思決定のための適切なデータ利活用について習得し、グループ研究にも取り組みます。
※所属・肩書等は取材当時のものです。