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経済学科|データ分析の力で地球規模の社会課題の解決に挑む

2024.06.10

経済学部 ゼミ紹介

増田 一八 准教授、経済学科4年

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教員に聞く研究知

増田 一八 准教授

[専門] 応用ミクロ経済学

どうして発展途上国には、学校に通えないどころか、早くに亡くなってしまう子どもがいるのか。こうした問題への打開策を、ミクロ経済学とデータ分析のスキルを用いて考えます。30年ほど前には、食糧さえ買えない貧困状態で暮らしている人は世界全体で10億人以上もいました。しかしさまざまな努力の結果、現在その数はなんと半数以下にまで減っています。もしかしたら21世紀に生きる我々は、人類史で初めて貧困を根絶することができるかもしれません。開発経済学では、これらの課題の原因を考察し、限られた人やお金といった資源を効率的に使う解決策をデータ分析から導き出します。現地を自分の目で見て、経済理論とデータに基づいた論理的な戦略で堅実に貧困と闘いましょう。

学生に聞く統合知

A.Nさん

東京都・千代田区立九段中等教育学校 出身

研究テーマは、発展途上国における中等教育無償化の効果について。貧困の解決には教育政策が効果的だという仮説のもと、統計ソフトを用いた分析・研究をしています。研究を通して、問題の根本を探り、課題を設定し、仮説と検証を繰り返しながら、解決策を見出していく粘り強さが身につきました。ゼミでは学生主体で自由に研究テーマを見つけることができ、互いに新たな知識や気づきを得る刺激となっています。また、他大学との研究報告会など交流の機会も豊富で、自分の考えをわかりやすく伝える力が養われました。卒業後は、企業や公共事業の運営に役立つサービスを提供する会社に就職予定。ゼミで培った、テーマに対して根気強く立ち向かう力、わかりやすさを重視した表現力を活かして、ビジネスシーンや暮らしを快適にする提案を行いたいと考えています。

専門分野を究める

開発経済学ゼミ

教育や貧困など、開発経済学に関する幅広いトピックから自由に研究テーマを設定し、統計学に基づくデータ分析を行います。実際のデータを扱うことで、実践的なスキルを養います。

※所属・肩書等は取材当時のものです。