宇宙利用論|宇宙ビジネス創出と宇宙の平和利用
2026.06.17
小塚 荘一郎 教授、法学部法学科2年、法学部法学科4年、理学部物理学科3年
講義テーマ:宇宙ビジネス創出と宇宙の平和利用
本科目では、「地球を含むすべての天体・宇宙空間を平和的かつ持続的に利用する方法」について考察を深めます。宇宙利用・ビジネスの分野で第一線で活躍するゲストに実体験を聞く機会を設け、学術研究にとどまらない学びの場を創出。広範な分野にわたる視点から「宇宙利用」を捉え、文理融合の知見を醸成します。
答えのない問いへ挑む姿勢を宇宙に学ぶ
小塚 荘一郎 教授
法学部法学科
「宇宙」と聞くと、ロケットや天文学といった専門的な世界を思い浮かべがちですが、その可能性ははるかに広がっています。本科目では、小型人工衛星の開発から宇宙と保険、エンタメ、さらには衛星データを用いた考古学まで、各分野の専門家を招き、多角的に探究します。学生に求めるのは、壮大なテーマを自分事として捉え、主体的に考える姿勢です。そのため授業では講義に加え、グループディスカッションを重視。疑問点を明らかにし、意見を交わすことで、多様な発想に触れ、視野を広げていきます。異なる専門を持つ学生との対話は殻を破り、新たな成長を促す貴重な機会です。答えのない問いに挑み、自らの解を導く経験は、将来どの道に進んでも必ず活かされるでしょう。

違いやつながりを知ることで新たな着眼点が生まれる
K.Tさん
法学部法学科 2年
神奈川県・日本大学藤沢高等学校 出身
本科目の魅力は、各分野の専門家が講師を務める一授業完結型のスタイルにあります。宇宙法やビジネスへの活用など幅広いテーマに触れ、自分の興味と宇宙とのつながりを意識するようになりました。特に印象深いのは、「宇宙でどんな新しいことをしたいか」というテーマで意見交換をしたときのこと。「映画に登場した乗り物を作りたい」という発想に対し、未知の宇宙だからと言ってゼロから考える必要はない、既存の知識を組み合わせることで新しいアイデアが生まれるのだと気づかされました。さらに、同じ授業を受けていても学生によって着眼点や疑問点が異なり、それらを共有することで学びが一層深まることを実感。専門分野にとらわれない学びと、異なる視点との出会いから生まれた柔軟な発想力を、社会でも活かしていきたいと思います。

無限の可能性の中で"自分にできること"を見つけるヒントが得られる
K.Tさん
法学部法学科 4年
埼玉県・県立蕨高等学校 出身
幼いころから星空に魅了され、宇宙への関心から本科目を履修。もともと宇宙ビジネスが拡大していることは知っていましたが、民間企業やベンチャー企業が宇宙空間で得られたデータをどのように活用しているのかについては未知でした。実際に企業の方々から実務に基づいた具体的なお話を伺い、その実態に触れることで、宇宙ビジネスの大きな魅力と可能性を実感。また、文理を問わず多様な学生が集まり、それぞれの知識や経験を活かした活発な議論を通じて、「宇宙への関わり方は無限にある」という気づきも得られました。これらの経験は、自分が将来どのように宇宙に関わりたいのかを考えるきっかけとなり、最終的には宇宙ビジネスに携わる一員として社会に貢献したいという目標へとつながっています。

正解がひとつではない世界で異なる専門性が交わり課題解決への糸口が見つかる
K.Hさん
理学部物理学科 3年
東京都・成城学園高等学校 出身
物理学科で宇宙研究を志す私にとって、この科目は専門知識を社会につなげる視点を得るための貴重な機会でした。学びの中で最も大きな気づきは、同じ宇宙ビジネスの課題でも、専門分野によって"正解"の捉え方が異なるということ。私が物理法則に基づく最適解を考える一方、法学部や経済学部の学生は法規制や事業性を重視していました。議論を通じて、技術的な実現可能性と事業としての存続可能性の両立が大切だと実感。また、企業の方を前にしたプレゼンテーションを通じ、科学技術を社会に実装する現実を肌で感じることもできました。将来は、授業で培った多角的な社会の視点と物理学の専門性を融合させ、持続可能な宇宙開発に貢献できる研究者を目指したいと考えています。

※所属・肩書等は取材当時のものです。