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物理学科|未知の物質を探究する中で見つけた「研究」の面白さ

2024.06.10

理学部 ゼミ紹介

町田 洋 教授、物理学科4年

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教員に聞く研究知

町田 洋 教授

[専門]物性物理学

研究室では「固体物質の性質」を対象として、全く新しい固体の性質を調べる方法の開発や、それらの物質同士の合成を行っています。今まで誰もやっていなかったことをやろうとするのは難しく大変なことも多いですが、うまくいけばやりがいもひとしお。そこには、固体の未知の性質、現象を世界で初めて自分が発見することができるかもしれないという面白さがあります。学生たちとは研究内容だけでなく、プレゼンテーションのわかりやすさも重視したミーティングを毎週実施しています。それぞれが自分で考えて動き、その考えを理路整然と伝えられる、主体的に行動できる人間になってほしいと考えています。誰にでも長所があるので、それに気づいて伸ばしていけるようなサポートを心掛けています。

学生に聞く統合知

K.Yさん

埼玉県・県立越ヶ谷高等学校 出身

まだ世の中で発見されていない新物質を合成し、最先端の実験機材でその性質を解明することが私のテーマ。研究においては直面する問題の一つひとつを客観的に分析し、根拠を持って挑戦的に考察することが求められます。手を動かして実験を行うだけでなく、解析を通じて問題点を挙げ、解決策を見出す。その過程は私にとって何より楽しく、物事をロジカルに考える力を磨く経験となっています。卒業後は大学院に進学し、ゆくゆくは学生時代に身につけた論理的思考力と専門的な知識を活かして、企業で研究開発に携わりたいと考えています。自分の好きな「研究」を仕事にし、新たな製品や技術を通じて世の中に貢献できれば、これほど嬉しいことはありません。

専門分野を究める

町田研究室

電気が抵抗なく流れる「超伝導」や磁石に引き寄せられる「磁性」など幅広い性質を持つ固体物質。超低温や超高温、圧力や強い磁場など、さまざまな条件下での固体物質の性質に迫ります。

※所属・肩書等は取材当時のものです。