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化学科|環境と人に優しい次世代の合成技術開発へ

2024.06.10

理学部 ゼミ紹介

草間 博之 教授、化学科4年

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教員に聞く研究知

草間 博之 教授

[専門]有機合成化学・反応化学

実は、私たちの身の回りにはさまざまな有機化合物が存在しており、衣類、医薬品、工業製品などに幅広く利用されています。そして、それらの多くは人工的に合成されたものです。本研究室では、そのような有機化合物の合成を効率的に行うための、環境にやさしい化学反応の開発に取り組んでいます。そこで利用するのが太陽光などの可視光エネルギーです。光エネルギーを吸収した有機化合物は非常に反応性に富んでいるため、全く予測できない未知の合成を起こす可能性を秘めているのです。化学反応を制御することは容易ではありませんが、目標実現に向けた試行錯誤の過程こそが研究の醍醐味。ぜひ一緒にその面白さを体験しましょう。

学生に聞く統合知

T.Kさん

千葉県・県立幕張総合高等学校 出身

研究室には、定期的に有機化学に関する英語論文を読み解いて研究室のメンバーに報告する「雑誌会」や、自身の研究について発表して意見交換を行う「研究会」、学部4年生だけで行われる勉強会など独自の取り組みがあります。実験以外にもそれらの準備などに取り組む中で、計画力や協調性が身につきました。大学院に進学し、卒業後は、有機化学の知識を活かせる農薬の研究開発職に就きたいと考えています。世界的に問題となっている食料資源の枯渇。その解決には農業の発展が欠かせません。環境と人に害がなく、使用条件を限定しない低コストな農薬の開発を実現し、有機化学の力で社会貢献を果たします。

専門分野を究める

草間研究室

有機化学の知識と実験技能を中心に学びます。論文を読んで説明する「雑誌会」で知識を、教授・助教や大学院の先輩たちと意見交換を行う「研究会」で実験技能を深めます。

※所属・肩書等は取材当時のものです。