物理学科|量子が持つ新たな可能性を見出し未来社会に貢献する
2026.06.17
平野 琢也 教授、物理学科4年
教員に聞く研究知
平野 琢也 教授
[専門]量子光学
量子光学は、光の量子力学的現象を扱う学問分野であり、物理学の基礎理論と最先端の応用技術が直結している点が特徴です。例えば、物理的な観測とは何かという基本的なことが、安全な通信を可能にする量子鍵配送という技術に直結しています。この技術は、盗聴できないという理論的な証明が可能であり、情報社会における通信の安全性を飛躍的に高めると期待されています。本研究室では、未知の課題に自ら挑み、解決する力を培うことを目指しており、そのためには、出版された論文であっても、論理的な根拠や不十分な点を批判的に考察する力が求められます。それは決して容易ではありませんが、学生同士で助け合い、議論を重ねることで、一歩ずつ前進する力が身につきます。唯一の解がない課題に立ち向かう、知的な探究心を持った学生を待っています。
学生に聞く統合知
Y.Sさん
神奈川県・県立横浜栄高等学校 出身
私が取り組んでいる研究テーマは「デジタル信号処理を用いた連続量量子鍵配送」です。これは、微弱な光波を送受信して共通の乱数列を安全に共有する技術で、量子力学の原理により盗聴を検知することができます。この研究の主な目的は、連続量量子鍵配送の実用性を向上させることです。研究では、自ら課題を設定し、手段を検討して実行する力が求められます。最初はその難しさに苦戦しましたが、計画力や論理的思考力が鍛えられ、目標を達成できたときには大きな喜びとやりがいを感じました。また、多様な論文を読み解く中で、新しい情報を柔軟に取り入れ、分析できる力が培われました。卒業後は大学院に進学し、専門性を更に高めるとともに、研究成果を社会に還元していきたいと考えています。
専門分野を究める
平野研究室
量子力学は、私たちの世界を定量的に記述する理論的な枠組み。レーザーなどの最先端光技術を用いて、原子や光の量子力学的性質を調べ、制御する研究を行います。

※所属・肩書等は取材当時のものです。