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教育学科|アットホームな雰囲気のなかでスキルアップできる

2020.06.05

文学部 ゼミ紹介

飯沼 慶一 教授、教育学科4年

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STUDENT'S VOICE

アットホームな雰囲気のなかでスキルアップできる

R.Sさん

東京都・桜美林高等学校 出身

飯沼慶一先生の人柄や、先生の研究室が上野動物園でのプログラム開発を行っていることに惹かれ、先生のゼミに所属しました。このプログラム開発では、子どもたちがより自然や生き物に興味をもてるように、実際に体験することで答えがわかるクイズを企画するなど、ゼミ生一丸となって取り組んでいます。私自身も、この活動を通じてさらに自然や生き物に関心をもつようになりました。教育学科は少人数のためとてもアットホームな環境なのですが、飯沼先生も学生のことを大切に考えてくださり、ゼミでもあたたかな雰囲気のなか学ぶことができます。来春には念願の小学校教員になるため、ひとりの教員として、ゼミで学んだことを子どもたちに伝えていきたいです。

ABOUT SEMINAR

子どもの豊かな感性を育み、その感性に共感できる先生になる

自然の中で共に遊び、感動できる大人になろう

宮崎駿監督『となりのトトロ』では、主人公サツキとメイが、不思議な生き物たちと大自然の中で楽しそうに触れ合う様子が描かれています。サツキとメイのように、子どもは誰しも自然の神秘さや不思議さに目をみはる感性をもっているものです。

また、そんな子どもたちの感性を生物学者レイチェル・L・カーソンは『センス・オブ・ワンダー』と呼びました。カーソンは「センス・オブ・ワンダーをもちつづけるには、子どもたちに共感できる大人がそばにいるべきだ」と述べています。しかし残念ながら、すべての親がそうであるとは限りません。そのため、親以外にも子どもと一緒に感動を共感できる大人が必要です。そして、その役目を担うのが小学校教諭です。

私の研究室では、子どもたちが自然を感じること、知ること、守ることを目的に、小学校の理科や生活科などを通じて自然の素晴らしさを伝える方法を探っています。

アクティブ・ラーニングで実践的に学ぶ

研究室では、上野動物園の子ども動物園「しのばずラボ」のプログラム開発と実践を行っています。これは上野にある不忍池の生き物・自然についての子ども向けプログラムを開発し、来園した子どもたちに実践します。

ほかにも科学教育イベントなどに参加することもあります。これらは環境教育の活動と言えるでしょう。教育実習のときにだけ子どもたちと触れ合うのではなく、この研究室では様々なアクティブ・ラーニングを取り入れ、子どもと共に自然を感じながら環境教育の指導法を学ぶ機会を設けています。

国連で採択され、日本でも推進しているSDGs(持続可能な開発目標)と環境教育の関連性は非常に高く、それらと向き合うことは、「自分はどう生きるのか」という、自分の価値観を作り上げていくことにもつながっていくでしょう。

飯沼 慶一 教授

大阪教育大学大学院修士課程修了、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士課程単位取得退学。私立成城学園で小学校教員を23年間務めた後、2013年より現職。

※所属・肩書等は取材当時のものです。