教育学科|学び合う中で見つけた教育課題に向き合い続ける
2024.06.10
秋田 喜代美 教授、教育学科4年
教員に聞く研究知
秋田 喜代美 教授
[専門]授業研究、学校教育学
教育の研究においては、知的探究を楽しむ心や、自分にしかできない問いを立てることが面白さの原点となります。実際にフィールドに出かけ、子どもたちや先生方にインタビューを行ったり、保育園や学校を参観したり。さまざまな体験を重ねる中で、未知と出会うワクワクする瞬間がきっとあるはずです。私は、学生たちの興味関心や体験を尊重し、互いに学び合う関係を大切にしています。年に一回、2日間にわたってゼミ生全員が同じ学校の校内研修に参加。友人の授業を見て、語り合い、振り返る経験を通して、自分らしさ・その人らしさを見つけ、強みを活かして社会に貢献できる人材になってほしいと思います。
学生に聞く統合知
T.Iさん
埼玉県・星野高等学校 出身
ゼミ生の扱うテーマはさまざま。ゼミの仲間と議論し合う中で、自分が最も研究したい内容について気づいていけます。私は現在、「授業ユニバーサルデザイン」について研究しています。本ゼミでは学生一人ひとりの自主性が重視され、先生は具体的な手段までは教えてくれません。そのため、先生のヒントをもとに友人らと議論し、徹底的に考える力が身につきました。卒業後は教育系の企業に就職します。目標は、障がいなどが理由で教育環境に不平等を感じる人を減らし、より多くの人が共に学べる「ユニバーサルデザイン化」された教育、社会の創出です。大学で学んだ方法論や粘り強く考える力を活かし、多くの子どもたちに行き届く学校改善を行っていきたいと考えています。
専門分野を究める
教育学・教育実践演習Ⅱ・Ⅲ
「教師の就業継続意識」「学級風土」「教室のユニバーサルデザイン」「病院内学級の支援」など、学校教育や幼児教育にかかわるさまざまなテーマで研究を行い、卒業論文を執筆します。
※所属・肩書等は取材当時のものです。