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哲学科|哲学者たちの思想にふれて「今」と向き合えた

2024.02.26

文学部 ゼミ紹介

小島 和男 教授、哲学科4年

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教員に聞く研究知

小島 和男 教授

[専門]ギリシア哲学・倫理学

最も関心を寄せているのはプラトンのテクストについて。プラトンの作品を読むことはどういったことか、読んだ人はどのように考えたのか。ミドルプラトニストやネオプラトニスト、ルネサンスの人文主義者たちの作品研究を通じて、その答えを模索しています。研究活動において重きを置いているのが、"作品が書かれた当時の言語で読むこと"です。自分自身でプラトンの言葉に触れて解釈をしていく。そこから新しい知見を見出そうと日々奮闘しています。また、学生たちへの指導においてもギリシア語を読み解く行為自体の面白さを実感できるように心掛けています。二千年以上続いてきた哲学史研究の営みに身をおき、哲学が与えてくれる選択肢や自由を享受してみませんか。

学生に聞く統合知

Y.Mさん

長野県・県立長野県上田高等学校 出身

私はプラトンが書いたソクラテス対話篇の中でも、『パイドン』という作品を研究しています。古代ギリシア語によって書かれた原典から、言葉の意味などを考察。私たちが使用する言語とは全く異なる文法構造を使い、当時の人々の思考を読み解いていくことに楽しさを感じています。更に、哲学者たちの追求心に触れることで、日々の当たり前を見つめ直す姿勢が身につきました。古代ギリシア語は文法が複雑で1人で理解するのは難しいですが、学生の疑問に真摯に向き合ってくれる小島先生やゼミの先輩方に支えられ、今では後輩に教えられるほどに知識や語学を体得。将来は高校の教員として、ギリシア哲学の学びで得た柔軟性を活かしながら、生徒と向き合っていきたいです。

専門分野を究める

古代ギリシア哲学演習

哲学者プラトンの著作などを、ギリシア語を用いて読み解いていきます。「役に立たない」と思われる疑問を徹底的に吟味してきた哲学者たち。彼らの思想に触れることで、学生たちは考える楽しさを体感します。

※所属・肩書等は取材当時のものです。