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史学科|史料分析から生まれる時代を超えた発見

2024.02.26

文学部 ゼミ紹介

佐藤 雄介 准教授、史学科4年

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教員に聞く研究知

佐藤 雄介 准教授

[専門]日本近世史

主な研究対象は江戸時代の歴史。広い分野の中で、私自身が専門としているのは政治史です。特に、江戸時代の天皇・朝廷のあり方や、幕府と天皇・朝廷との関係について財政面から分析を行い、当該期の天皇・朝廷は幕府からの財政保証や支援で成り立っていた、その実態などを明らかにしました。近年では、幕末史も研究しています。学生にも伝えていますが、研究において私が重視しているのは"史料を精読すること"。史料とじっくりと向き合い、ときには史跡見学などで現場に足を運び、過去と現代とを照らし合わせる。その先で新たな気づきを得たとき、歴史学の最大の魅力を感じることができるでしょう。学生・教員にかかわらず、一人ひとりの考えを共有し、刺激し合いながら共に歴史学の真髄に迫っていきたいと思います。

学生に聞く統合知

T.Yさん

福島県・県立福島高等学校 出身

現在の研究テーマは「江戸武家社会の実態解明」です。江戸の武家社会は儀礼によって、将軍との主従を可視化する社会(儀礼社会)でした。私は加賀前田家の史料から、儀礼運営に携った旗本小笠原家の役割解明を通して、儀礼社会がいかに運営・維持されていたのか、この実態と変遷に迫ることを試みています。研究の中では、小笠原家が将軍家の婚礼に積極的な関与をしていたということが見えてきました。私は、歴史学は"批判的に史実と向き合う学問"だと感じています。史料を精読することで見えてきた事象を、(史料の)作成者、背景事情などを踏まえ、批判的に分析していく。その先で自分なりの答えと出会ったときの面白さを本ゼミで味わうことができました。

専門分野を究める

日本近世史ゼミ

政治や外交をはじめ、村や町、文化や宗教など、多岐にわたる歴史学の領域から興味のある分野を見極め、史料から新たな歴史的事実の読み解きを行います。

※所属・肩書等は取材当時のものです。