フランス語圏文化学科|正解がない文学に自分なりの答えを示す面白さ
2024.02.26
鈴木 雅生 教授、フランス語圏文化学科4年

教員に聞く研究知
鈴木 雅生 教授
[専門]近現代フランス文学
フランス文学というと、自分には縁のない遠い国の物語、と思われるかもしれません。しかし、そこで描かれる登場人物の心理は、私たちとかけ離れたものではありません。現代の日本とは異なる歴史的・社会的・文化的文脈の中で生み出された文学作品を通して、自分とは異質な「他者」を理解すると同時に、時代・地域を越えて浮かび上がってくる普遍的な「人間」について考察することができるのです。文学作品の読み方に唯一の正解はありません。あるのはその読みが深いか浅いかだけです。学生には自らの解釈を言語化し、ほかの人の考えを知ることで、より深い読解ができるようになってもらいたいと考えています。
学生に聞く統合知
M.Dさん
千葉県・専修大学松戸高等学校 出身
主に20世紀のフランス文学作品を対象にテクスト分析を行い、作品の歴史的背景などについて追究しています。ひとつの作品でも読み手によって多種多様な捉え方があり、その作品読解の醍醐味とも言える"新たな視点への気づき"を与えてくれるのが、ゼミ生同士のディスカッションです。その中で「文学作品の読み方に正解はない」という鈴木先生の言葉の意味を体感しています。また、現在特に興味を持っているのがフランス詩です。限られた言葉で紡がれる詩に込められた想いを紐解く難しさと奥深さに魅力を感じています。作品の真髄に迫るために日本語訳だけでなく、フランス語の原文から読解を行うことも。本ゼミで身についた語学力と分析力を卒業後にも活かしたいです。
専門分野を究める
アルベール・カミュ研究
アルベール・カミュ作『ペスト』を取り上げ、フランス文学作品の読解を行います。一人ひとりの自由な発想による解釈を大切に、文学の奥深さを探究します。
※所属・肩書等は取材当時のものです。