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哲学科|実物に触れて五感で捉えた体験から独創的な発想へ

2026.06.17

文学部 ゼミ紹介

荒川 正明 教授、哲学科4年

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教員に聞く研究知

荒川 正明 教授

[専門]日本美術史

日本の美術、とりわけ「やきもの」をはじめとする、日常の暮らしの中で用いられてきた工芸作品を主な研究対象としています。お茶碗や湯呑といった身近な道具を学問の対象にすることに、意外性を感じる人もいるかもしれません。しかし、「たかがやきもの、されどやきもの」。日々使う器の背景にある歴史や作り手の思いに目を向けることは、私たちの生活をより豊かに捉え直す手がかりとなります。本ゼミの学びの基本は、考える前にまず体験すること。陶芸家の工房で土に触れたり、寺院の所蔵品を直接調査したりと、五感を通して本物と向き合う機会を用意。こうした実体験の中で、協力者への感謝や研究に対する責任感、仲間と議論を深めるコミュニケーション力が培われていきます。

学生に聞く統合知

R.Sさん

神奈川県・県立鶴見高等学校 出身

哲学を学ぶ中で美術史にも関心を抱き、本ゼミを選びました。卒業論文では、需要減少に直面する岩手県の伝統工芸「南部鉄器」を題材に、400年の歴史を踏まえて過去と現在を比較し、その未来の在り方を探究しています。荒川先生が重視されているのは"現物に触れる体験"。目で見て、指先で触れて直感的に感じたことを大切にする、その教えを受けて夏休みには岩手県の工房を訪れました。実物に触れてみると、図録だけでは得られない多くの気づきが。さらに、発表の場では制作物や手法について多角的なフィードバックを受け、自分なりの着想が生まれることもありました。こうして体得した固定観念にとらわれない柔軟な思考力は、実社会のさまざまな場面で活かせると確信しています。

専門分野を究める

荒川ゼミ

絵画や焼き物などの美術品を対象に、その歴史や文化、社会的背景を考察。作品の造形や技法を分析し、実物に触れることで、当時の人々の美意識や世界観を自らの感覚で理解することを目指します。

※所属・肩書等は取材当時のものです。