心理学科|身近な問いから心の内側を見つめ人を支える力に
2026.06.17
大山 泰宏 教授、心理学科4年
教員に聞く研究知
大山 泰宏 教授
[専門]心理臨床学、力動的心理療法
人はなぜその行動をとるのか。どうして同じような歴史を繰り返してしまうのか。自分とは何者なのか。心に関する問いは尽きません。小さな悩みや日常の関心事を出発点に、自分だけのテーマを見いだし、研究へと深めていく過程には大きな魅力があります。その核となるのが「良い問いかけ」です。課題を設定し、正しく問いを立てる力は、先人たちの"問いかけ"とその"解決の道のり"を謙虚に学ぶことで培われます。その力を得た卒業生は、臨床心理士や公認心理師として心のケアに携わるだけでなく、人材育成やマーケティングなどの幅広い分野で活躍しています。学生が抱く問いこそが、新たな可能性への第一歩となるのです。
学生に聞く統合知
N.Kさん
鳥取県・湯梨浜学園高等学校 出身
卒業論文では、身体の意識と自己開示の関連について研究しています。具体的には、人から見られることで意識される「対他身体」と、本人が感じる「対自身体」が、趣味や感情など個人的な情報の伝え方にどのようにかかわるかを探っています。当初は進めやすさで論点を選ぼうとしていましたが、大山先生の「自分が楽しいと思える研究を」という言葉に背中を押され、困難なテーマでも自身の興味を優先させる大切さに気づきました。現在は、漠然とした課題を論理的に掘り下げる醍醐味を味わいながら、過去の論文を精査し、その信頼性や妥当性を吟味する力を養っています。こうして培った探究心と多角的な視点は、実社会における人生の基盤になると信じています。
専門分野を究める
臨床心理学ゼミナールA
アニメや映画、能やオペラなどを臨床心理学の観点から読み解き、人間の心と行動の本質に迫りながら、現代の心の問題に向き合うための効果的な支援の方法を考察します。

※所属・肩書等は取材当時のものです。