フランス語圏文化学科|文学と建築のつながりを探り、物語の深層に触れる
2026.06.17
田上 竜也 教授、フランス語圏文化学科4年
教員に聞く研究知
田上 竜也 教授
[専門]近現代フランス文学、フランス思想
言葉の芸術である文学と物質的な創造物である建築。一見すると無関係に思える両者ですが、「様式」「構築」といった共通の概念からその密接なつながりが見えてきます。本ゼミでは、普段読み飛ばしてしまいがちな地名や建物描写にまで着目し、作者の意図を深く考察することで作品をより深く味わうことを目指します。この学びの過程で身につくのは、さまざまな時代の建築物に関する知識と総合的な教養です。文学研究を深め、芸術的知識を広げることを目的として、建築の専門家による講演や、フランス関連の建築物の見学会なども実施します。ここで培った知識は単なる学問に留まらず、生きていく上での楽しさや、生活の質を高めることにつながっていくと信じています。
学生に聞く統合知
R.Tさん
神奈川県・フェリス女学院高等学校 出身
中学生のころから舞台芸術に強い関心があり、なかでもフランスを題材とした作品の歴史や演技、音楽が織りなす世界観に惹かれていました。その関心をもとに、現在はエミール・ゾラの小説『居酒屋』を取り上げ、19世紀フランスの労働者階級の暮らしを作中の建築物から考察しています。ゼミでは成果発表会を通じて、他の作品との意外な共通点や違いを知り、視野を広げることができました。また、予備知識のない人にも理解してもらえるよう、話の構成や資料を工夫することで、論理的に伝える力を修得。研究を通して、女性を取り巻く社会の在り方を考える機会も多く、この学びを糧に女性がより活躍できる社会づくりに貢献したいと考えています。
専門分野を究める
ゼミナール
フランス文学と建築
主にフランス語圏の小説を対象に、文学作品に描かれる建築物や都市を分析し、それらの描写が登場人物の空間認識や感情の動きとどのように結びついているかを考察します。

※所属・肩書等は取材当時のものです。